【卵管炎】かなでちゃん@オキナインコ

手術を受けたオキナインコのかなでちゃんのご紹介です。

かなでちゃんは、10歳9ヶ月の女の子です。発情があるとのことで来院しました。診てみるとお腹に張りがあり、検査によりお腹の中に大きな嚢胞が見つかり、卵管腫瘍が疑われました。取れるかどうか見るため、試験開腹を行なうことになりました。

手術は、まずお腹を逆L字切開にて皮膚と腹筋を切開しました。次に腹膜嚢を切ったところ、卵管と広範囲に癒着をしていました。そこで卵管を切開し内部の貯留液を全て除去しました。卵管は摘出できないと判断し、卵管と腹壁を縫合して術式終了しました。

お腹の張りは取れましたが、卵管は摘出できる状態ではありませんでした。卵管は肉眼的には腫瘍化している様子は無いため、卵管炎による漿液が溜まったものと考えられます。炎症を抑えて、液体が溜まってこないか経過を見ていきましょう。

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