手術を行ったセキセイインコのぷりちゃんのご紹介です。

ぷりちゃんは、3歳8ヶ月の女の子です。半年程前からお腹が大きいが産卵しないため、鳥の病院で診察を受けたところ脂肪と診断されましたが、セカンドオピニオンで来院しました。診てみるとお腹が張っており、レントゲン検査と超音波検査によりお腹に嚢胞ができているのが見つかりました。造影検査により、腸管が左側に変位しているため、右卵管嚢胞を疑い、手術を行なうことになりました。

手術は、まずお腹を逆Ｌ字切開にて開腹しました。次に嚢胞内の貯留液を除去し、お腹の中を確認したところ、左卵巣嚢胞が腸間膜を突き破ってお腹の左側に飛び出していました。嚢胞を腸間膜を通して左側に移動し、止血クリップで結紮して摘出しました。卵管結石があるため、卵管を切開して結石を摘出し卵管を縫合しました。その後閉腹して、術式終了としました。

お腹が楽になって良かったですね。摘出した組織は細胞培養を行い、抗がん剤の感受性試験を行います。経過と試験結果により治療方針を立てていきましょう。

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