【卵巣腫瘍減量術】ラナちゃん@セキセイインコ

手術を行ったセキセイインコのラナちゃんのご紹介です。

ラナちゃんは、4歳10ヶ月の女の子です。3ヶ月前にお腹が大きくなり、鳥の病院を受診しました。検査もされず触診のみで卵材と診断され、固まったら手術をすると言われましたが、3ヶ月経っても固まらないため、当院へ来院しました。診てみるとお腹がかなり張っており、レントゲン検査と超音波検査によりお腹に嚢胞ができているのが分かりました。卵巣腫瘍を疑い、摘出手術を行なうことになりました。

手術は、まずお腹を逆L字切開にて開腹しました。次に嚢胞内の貯留液を除去し、背中側を確認したところ癒着が見つかりました。全摘出はできないと判断し、摘出できる分のみ嚢胞を摘出しました。その後閉腹して、術式終了としました。

お腹が楽になって良かったですね。摘出した嚢胞は細胞培養を行い、抗がん剤の感受性試験を行います。経過と試験結果により治療方針を立てていきましょう。

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