手術を受けたセキセイインコのピコピコちゃんのご紹介です。

ピコピコちゃんは7歳4ヶ月の女の子です。山形県から来院しました。以前から卵材が溜まって調子を崩すことが多く、今回吐き気が止まらなくなったため来院しました。他県の鳥の病院でレントゲン検査をしたところ卵材が停滞しており、手術が必要とのことで紹介されました。診てみると卵管内に大きな卵材が停滞しており、これが胃を圧迫して吐き気を出している可能性がありました。卵材を摘出するため手術を行なうことになりました。

手術は、まず逆Ｌ字切開にて開腹しました。次に卵材が停滞している部分の卵管を切開し、卵材を摘出しました。発情が止まっているため術野が狭く、卵管摘出はできない状態でしたので、卵管縫合後お腹を縫合して術式終了としました。

これで吐き気が止まるか見てみましょう。吐き気が止まらなければ慢性胃炎の可能性も考えられますので、お薬で経過を見ていきましょう。

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