【症例】きいちゃん@セキセイインコ

手術を受けたセキセイインコのきいちゃんのご紹介です。

きいちゃんは、7歳9ヶ月の女の子です。2年前に近医で腹壁ヘルニアと診断されましたが、様子を見るしかないと言われて経過を見ていて大きくなってしまい来院しました。診てみるとヘルニア部分の皮膚が脂肪で肥厚して硬くなっていました。レントゲン検査では、卵管内に大量の卵材が入っているのが見つかりました。お腹を整復するため、手術を行いました。

手術は、まずお腹の皮膚を一部切開して剥離できるか確認しました。皮膚からの出血が多いためヘルニアの整復は断念し、必要最低限の皮膚切開を行いました。次に肝後中隔を切開しましたが、切開した大きさでは卵管が取れないため、卵材が停滞している部分の卵管を切開して卵材を摘出しました。その後卵管を縫合後閉腹し、術式終了しました。

 

横浜小鳥の病院 セキセイインコ

退院時のきいちゃんです。ヘルニアは整復できませんでしたが、卵材が取れたので、お腹が楽になったと思います。今後はダイエットをして、お腹の脂肪を減らしていきましょう。

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