【精巣腫瘍減量術】ピーちゃん@セキセイインコ

手術を受けたセキセイインコのピーちゃんのご紹介です。

ピーちゃんは、4歳9ヶ月の男の子です。以前からろう膜が茶色に変色しており、3週間前に元気がなくなったため近医を受診したところ、お腹が大きいのが見つかり、当院へ来院しました。診てみるとお腹が張っており、検査によりお腹の中に嚢胞が見つかりました。嚢胞性精巣腫瘍と診断しましたが、手術は検討を希望されため、嚢胞水を抜いて経過を見ていました。体力が回復してきたため、手術を行うことになりました。

手術は、まず腹壁をT字切開にて開腹しました。次に腸を除けて精巣を確認したところ、右精巣腫瘍化し、嚢胞が多数できていました。まず嚢胞水を除去して奥を確認したところ、多嚢胞性に変化して後腹膜に癒着しており、摘出できる形をしていませんでした。そこで嚢胞基部に止血クリップを掛けて切断して取れる部分の嚢胞だけ除去しました。その後閉腹して術式終了しました。

精巣腫瘍は全て取れませんでしたが、水が溜まり難くなったと思います。今後も水が溜まってこないか、経過を見ていきましょう。

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