【連載】第1回:羽毛損傷行動ってなに?

アニマルウェルフェア

アニマルウェルフェアという言葉をご存知でしょうか?アニマルウェルフェアは、日本語では動物福祉と訳されます。動物福祉は、産業動物の取り扱いから始まった概念で、日本動物福祉協会では次のように提起されています。

【動物福祉】とは一言でいえば、動物が精神的・肉体的に充分健康で、幸福であり、環境とも調和していることです。
自分の気持ちの思うままに、気の向いたときだけかわいがることは、動物福祉が満たされているとは言えず、「かわいがっている=福祉に配慮している」とは言い切れないのです。

ペットとして鳥を飼育するということは、鳥の生活に人が大きく介入し、本来野生で行っている行動を行うことができないでいることが多くなります。鳥の習性を理解せずに飼育するということは、どんなにかわいがっていても、実は鳥たちは日々ストレスを抱えながら生活していることになります。

そしてそのストレスに気付かない生活が続くと、鳥たちは異常な行動を取り始めます。その一つが羽毛損傷行動なのです。その他にも常同行動や攻撃性の増加、叫びの増加などがあります。今回の連載では、羽毛損傷行動について解説していきます。

羽毛損傷行動とは?

羽毛損傷行動という言葉はまだ聞き慣れないかもしれません。羽毛を自分で損傷する行動のことで、いわゆる毛引きのことです。しかし羽毛を損傷する行動といっても羽を引き抜くだけでなく、様々な損傷の種類があるので、総称して羽毛損傷行動といわれています。英語では「Feather Damaging Behavior」といいます。それでは羽毛損傷行動の種類を説明していきましょう。

毛引き(Feather picking, Feather plucking)

毛引きは、羽を引き抜く行動です。毛引をしやすい部位は、頚部、そ嚢辺り、胸部、腹部、側腹部、背部、翼下、雨覆、脚です。時折顎部分を抜くこともあります。尾羽や風切羽は生え始めを抜くことがありますが、成長した尾羽や風切羽を抜くことは少なく、毛噛みをします。羽を引き抜いてしまうため、悪化すると皮膚が見えるようになります。

毛噛み(Feather chewing, Feather biting, Feather fraying)

毛噛みは、Feather chewing、Feather biting、Feather frayingの3種類に分類されています。英語では行動に名称が付いているのですが、日本語ではすべて毛噛みと言われています。

Feather chewing

Feather chewingは、羽を抜かずにくしゃくしゃに噛む行動です。噛まれた羽は、変形して乱れています。

Feather biting

Feather bitingは、羽軸を噛みちぎって、羽が切断されている状態です。風切羽、尾羽、雨覆にみられることが多いです。

Feather fraying

Feather frayingは、羽軸を残して、羽弁を噛み契っている状態です。羽が擦れたような状態になります。

自咬

羽を抜くだけにとどまらず、皮膚まで齧ってしまうのが自咬です。自咬は、羽毛損傷行動の延長上にあるとこが多いため、ここで解説しておきます。なぜ自咬まで起こすかははっきり分かっていませんが、ストレスの強さや鳥の性格が疑われています。

 

今回は、羽毛損傷行動とはなにか?について解説しました。次回は、羽毛損傷行動の原因について解説します。

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