【誤飲チューブ摘出】メルちゃん@ヨウム

手術を受けたヨウムのメルちゃんのご紹介です。

メルちゃんは、5ヶ月齢の女の子です。さし餌でチューブフィーディングしていたところ、ポンプからチューブが外れて飲み込んでしまったとのことで来院しました。レントゲン検査をしてみると、チューブが腺胃内に入っているのが見つかりました。チューブは自然に排泄されることはないため、手術で摘出することになりました。


メルちゃんのレントゲン画像です。腺胃内にチューブが入っているのが確認できます。

手術は、まず左側胸部上の皮膚を切開し、次に筋肉を切開して肋骨を露出しました。第6,7肋骨を炭酸ガスレーザーで切断し、肋間筋を切断して肋骨を折り曲げて開胸しました。後胸気嚢内から腺胃に接する部分の気嚢を炭酸ガスレーザーで切開し、腺胃を露出しました。次に腺胃を炭酸ガスレーザーにて切開し、チューブを確認しました。チューブは長いため中央付近をハサミで切断して摘出しました。その後腺胃を縫合して、閉胸し術式終了しました。

コチラが摘出したチューブです。ポンプにはめていた側が縦に裂けて緩んで取れた可能性が考えられました。

チューブが取れて良かったですね。自立までもう少しさし餌が必要そうですが、今後はチューブを使わずに注射器で食べさせましょう。

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