【卵管破裂・卵材性腹膜炎】ピーちゃん@オカメインコ

手術を受けたオカメインコのピーちゃんのご紹介です。

ピーちゃんは6歳9ヶ月の女の子です。1週間前からお腹が大きくなり呼吸が苦しくなったため、鳥を診る病院で診察を受け、レントゲン検査で脂肪肝と卵詰まりと診断され、自力での産卵を促すためにカルシウムの注射をされました。産卵しないため、2日後に再診しましたが、弱っているため麻酔をかけると亡くなる可能性が高いため手術はせずに様子を見るしかないと言われたため、当院へ転院しました。

診てみると腹水が溜まっており、レントゲン検査と超音波検査により、卵材停滞と卵材性腹膜炎、心臓の循環不全を併発している疑いがありました。そこで入院させ、酸素室で治療を行ったところ、腹水も減少して体力が回復したため、手術を行うことになりました。

手術は、まず逆L字切開にて開腹すると、濁った腹水が出てきました。腹水を除去してお腹の中を確認したところ、卵管の子宮部が破裂して、卵材がお腹の中に飛び出していました。そこで卵材を除去し、他に卵管の2か所にも卵材があったため、卵管を切開して卵材を摘出しました。卵管は癒着していたため、摘出できないと判断し、切開した卵管を縫合しました。破裂した部分は損傷が大きかったため、縫合することはできませんでした。その後閉腹して術式終了としました。

 

こちらが摘出した卵材です。

お腹が楽になって良かったですね。今後発情すると腹膜炎が再発する可能性があるため、しっかりと発情抑制していきましょう。

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