手術を受けたブンチョウのTapasちゃんのご紹介です。

Tapasちゃんは、5歳11ヶ月の男の子です。昨年12月中旬に首の右側が腫れているのに気付き、かかりつけの鳥の病院で胸腺腫と診断されました。ステロイド剤の投与に反応して縮小しましたが、止めると大きくなるため、紹介され来院しました。診てみると右頚部に親指頭大のしこりができていました。ステロイド剤を投与したところ、縮小したためしこりを摘出するため手術を行ないました。

手術は、まずしこりを覆う皮膚を切開しました。次に皮膚を剥離して腫瘤を確認したところ、右頚静脈が癒着しているのが見つかりました。癒着を剥がすことができないため、右頚静脈の上下を止血クリップで結紮し、頚静脈と迷走神経を切断しました。その後腫瘤周囲の組織を剥離して、しこりを摘出しました。その後皮膚を縫合して術式終了しました。

しこりが取れて良かったですね。今後再発しないか経過を見ていきましょう。

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