【卵巣腫瘍摘出】くうちゃん@マメルリハインコ

手術を行ったマメルリハインコのくうちゃんのご紹介です。

くうちゃんは、10歳5ヶ月の女の子です。3年ほど前からお腹が大きくなり、鳥専門病院でホルモン剤で対処していましたが、お薬に反応しなくなり苦しくなったとのことで来院しました。診てみるとお腹がヘルニア状に大きくなっており、腹腔内に多数嚢胞が形成されていました。卵巣腫瘍を疑い、摘出手術を行なうことになりました。

手術は、まずお腹を逆L字切開をして剥離しました。腹筋を確認するとヘルニアは起こしておらず、腹筋が過伸展していました。そこで腹筋も逆L切開にて開腹し、次に嚢胞内の貯留液を除去し、背中側を確認したところ、卵巣付近に靭帯が確認できたため、止血クリップで結紮しました。次に靭帯を半導体レーザーメスにて切断し、嚢胞を摘出しました。その後閉腹して、術式終了としました。

お腹が楽になって良かったですね。全摘出できていない可能性がありますので、摘出した組織の細胞培養を行い、抗がん剤の感受性試験を行います。経過と試験結果により治療方針を立てていきましょう。

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