【卵管過形成】チョコちゃん@オカメインコ

手術を受けたオカメインコのチョコちゃんのご紹介です。

チョコちゃんは、6歳6ヶ月の女の子です。くしゃみを連発するとのことで来院しました。診てみるとお腹も張っており、レントゲン検査により肺炎と生殖器の拡大が見つかりました。生殖器の拡大は、卵管腫瘍を疑いました。先に肺炎の治療を行い、改善したため試験開腹手術を行なうことになりました。

手術は、まずお腹を逆L字切開して開腹しました。お腹の中を確認したところ、卵黄膜が嚢胞状になったものが多数お腹の中に落ちていました。卵管は腫瘍化の様子は見られず、通常の倍ほどの大きさに発達していました。卵管過形成と判断し、嚢胞と卵管を摘出して術式終了としました。

こちらがお腹の中に落ちていた吸収されなかった卵黄膜が嚢胞状になったものです。卵黄は卵胞内で形成されます。排卵されなかった卵黄は体に吸収されますが、卵胞が退縮した際に割れて、吸収される前の卵黄膜が腹腔内に落ちて水分を吸収して、嚢胞状になると考えられています。

お腹が楽になって良かったですね。今後も発情しないよう生活に気をつけていきましょう。

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