鳥も異物を飲み込んでしまうことがあります。誤飲する異物の多くは、布の線維です。ケージの覆いや絨毯、カーテン、衣類などの線維を少しずつ誤飲し、そ嚢内でフェルト状となります。小さいうちは無症状ですが、異物が大きくなってくると慢性的な吐き気が出てきます。異物が大きい場合には、食道を通して摘出するのは困難ですので、そ嚢を切開して取り除くことになります。そ嚢内異物の概要はコチラ
ここではオカメインコのそ嚢切開術を解説します。
目次
手術法
皮膚切開
そ嚢部分の羽毛は抜いておきます。皮膚は、そ嚢に沿って切開します。切開するとそ嚢が見えます。
そ嚢切開
次にそ嚢を切開します。切開は出血しないよう炭酸ガスレーザーを使用します。
異物の摘出
そ嚢を切開すると異物が見えますので、これを除去します。こちらの画像は、摘出された繊維性異物です。
そ嚢縫合
そ嚢は吸収糸を用いて内反二重縫合します。
皮膚縫合
最後に皮膚を縫合し、終了します。通常術後は、すぐに食事を開始させます。
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