真菌性鼻炎にご注意!

鳥もくしゃみや鼻水といった風邪のような症状を出すことがあります。

人の風邪はウイルス性ですが、鳥の場合は細菌性や真菌性、時にマイコプラズマやクラミジアが感染していることもあります。

ほとんどの場合は細菌性鼻炎なので、通常は抗生物質で治療します。

ところが、抗生物質でなかなか治らないことがあります。この場合気をつけなければならないのが真菌性鼻炎です。

こちらの画像は、セキセイインコの鼻腔洗浄液内に出てきた真菌、いわゆるカビです。

形態から糸状菌の仲間ですが、おそらくアスペルギルスと思われます。

アスペルギルスは、普通に生活環境内に存在しています。胞子を吸い込むことで、鼻腔内や肺、気嚢に感染し炎症を起こします。

感染の成立には、湿度の過不足、免疫の低下、抗生物質の長期投与による菌交代症などが影響しています。

鼻炎で病院にかかっていて、抗生物質を使ってもなかなかよくならない場合は、真菌感染も考慮しなければなりません。

今までセカンドオピニオンで、難治性と診断された鼻炎が真菌感染によるものだったということを何度も経験していますので、気をつけましょう。

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