手術を受けたセキセイインコのピーちゃんのご紹介です。

ピーちゃんは、2歳6ヶ月の女の子です。便がゆるいとのことで他院を受診したところ、卵詰まりとヘルニアを疑われてお腹を圧迫されました。卵が出ず出血したため、紹介され来院しました。診てみるとお腹が酷い内出血を起こしていました。検査により卵管内に卵材が蓄積しており、卵材停滞と診断しました。正常な卵ではないのに圧迫したため内出血を起こして調子を崩したと診断し、入院治療を行うことになりました。

こちらが内出血をしたお腹です。

入院後状態が落ちついてきたため、腹膜炎が進行する前に手術を行うことになりました。全身麻酔後にお腹の羽を抜いたところ、羽嚢からの出血が止まらない状態であることから、血液の凝固不全を起こしていることから手術は危険と判断し、輸血をして麻酔から覚醒しました。

その後入院治療を継続し、状態が改善したため退院しました。その後体力が戻ったため、開腹手術を行いました。手術は、まず逆Ｌ字切開にて開腹しました。お腹の中を確認すると卵管内に卵材が停滞しているの見つかりました。卵管を切開して卵材を摘出しました。その後卵管を摘出し、術式終了としました。

無事回復できてよかったですね。今後も発情しないよう生活に気をつけていきましょう。

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